知人から「娘のパソコンの動きが遅すぎて、もう…」って連絡をもらいまして、早速拝見しに行きました。
とっても「オサレ」な白いVAIOです。
VGC-LB93S (type L) 2007年4月発売
スペックを見ると、
Core 2 Duo T5500,Mem:2GB,HDD:100GB(2.5inch/5,400rpm),OS:Windows Vista
って感じ。
Windows XPが、なんとかストレスなく動作するかな~って時期の典型的な『ノートPC』※のスペック。
※ココがミソで、このマシンは一体型のデスクトップPCなんだけど、中身の構成は基本的にノートPCなのです。そもそもバッテリーが付いてるし、ハードディスクは2.5インチ、メモリもノート用のS.O.DIMMだし。どこからどう見てもノートPCなんです。
で、Vistaがまともに動くわけがない。世に言う「極悪仕様」です。
実際、二つ前のモデル「VGC-LB91S」は、ほぼ同じハードウエアでWindows XP搭載機だったわけだから、そもそもVistaが出てくるタイミングが悪すぎたんですね。
これはXPで動くのが妥当なマシンです。
いろいろ協議した結果、HDDをもっと容量の大きなものに換装して、OSをXPに変えちゃいましょう!ということになり、またまた安請け合いして預かって帰りました。
メモリも増設するつもりだったけど、チップセットが945GM Expressだから、2GB×2枚を認識するかどうか怪しいところだったので、冒険はしませんでした。XPにしちゃえば、逆に2GBメモリなら贅沢な環境になりますからね。
で、分解です。
もちろん、この記事を書くのは、私の後に同じことをしようとする方のためのほんの少しの手助けになれば、という気持ちからです。
私も同じように、他の方のブログにはずいぶん助けられてますから、お返しにお役に立てればいいんですが…。
正直「この子」は、分解に不慣れな方は手を出さない方がいいです。
とにかく大変なんですよ、コレ。
部品を外しても外しても更に大変な作業が待っている!
たぶん、ソニーとか富士通とか東芝とか国内PCメーカーでは
「第○会 分解が難しいPC設計大会~!!」とかやってるね。
んで、上位入賞作品が商品として世に出される、としか考えられないくらいバカ設計です。
機種によってはHDD交換なんてネジ1~2本外せばOKなものもある世の中で、こんなバカ設計に何の意味があるのか、と。
詳細は以下で。
私もちょっとバカで、まず始めの外観写真を撮り忘れたんだけどもw、とりあえず大まかな手順を列挙。
1.裏面のカバーを外す(これはラッチを押さえてずらすだけ)
2.スタンドを外す
3.取っ手を外す
4.前面パネル(白)を外す
5.裏ぶたを外す
6.さらに内側の「影の裏ぶた」を外す
7.やっとHDDとご対面
って感じになります。バカでしょ?
では、そのバカぶりを順を追ってご説明。
1.赤丸の部分を記載されている矢印の方向へ押さえたまま、裏ぶたを手前方向へずらすと、外れる。
2.赤丸の6本のネジを外してスタンドを外す。スタンドにはバネが入ってるため、バネを伸ばしながらネジを緩めると、ある時点で「ビョ~ン!」とスタンドが飛んで行きそうになるので注意!
※この辺りで、見えているバッテリーは外しておく。(写真のメモリのフタが外れているのはどうでもいい)
3.取っ手には、下から覗くと小さなネジが二つあるので外す。外したら、目に見えている部分は、単なる「カバー」で、ツメで咬ませているだけなので、慎重にカパカパと外す。
外すと、取っ手の「本体」があり、4本のネジで止まってるので、それも外すと取っ手は外れる。
ついでに、裏面に見えているネジ類は全部外しておく。一部ゴム製の目隠しが付いているので注意。
また、写真では隠れているが、写真手前のスタンドに隠れる部分にも3本ほどネジあり!
4.ここまで来ると、前面のパネルはツメで止まっているだけの状態なので、薄い金属ヘラなどで傷を付けないように注意しながら外す。左右どちらかの下部から始めて、周囲を順番になぞりながら外す感じで進めると、イイ感じだった気がする。一発目で結構思い切りが必要!
すると、中にはたくさんのネジが!
ひょっとすると、チェックし損ねたネジがあるかも知れないので、よ~く観察してみてください。
ちなみに、下の方に出てくる写真で、私は液晶パネルまで外してますが、作業上、外す必要はありませんでした。
5.上記のネジを外したら、やっと裏面へ。
裏ぶたは、写真のように4か所のツメで止まっています。非常に脆そうな材質ですので、慎重に「パカッ」と外してください。
これが外れれば、いよいよHDDに対面か!?
6.しかし、その期待は無残にも打ち砕かれ「影の裏ぶた」が登場!
アホらしい程の数のネジを外したら、DVDドライブを少しだけ外側へずらしてやります。こうしないと、影の裏ぶたが「咬んで」いるため、外せません。
また、この段階で縦横無尽に這っているケーブル類のコネクタを抜いて、レールから外しておかないといけません。Webカメラ、mini-pci無線カード、スピーカーと、あと下部に一本走っている太めのグレーのヤツ。
7.ついにHDDとご対面です。
※この写真は、前面パネルのツメやネジの位置などを分かりやすくするために、大き目でアップロードしてます。
ここまで来てHDDの外し方が分からないという人は、そもそも分解なんてしないでしょうから、レポートはココまで!!
お疲れさまでした~
※以前の記事はとってもふざけてたので修正(2013.01.25)