さてさて、最近ホントにMacのトラブル対応のご依頼が圧倒的に多くなりました。
やっぱり多いんですね、Macユーザーって。うれしい(笑)

で、今回のご依頼は、タイトルの通りMacBook Airから「変な音」がする、ということです。機種は通称「MacBook Air Mid 2012」のモデル。
電源を入れると、いきなり「ガラガラガラ~」と内部から異音が聞こえ続けます。明らかにCPUファンが何かしらの音を立ててます。で、お客様が「傾けると音は止まるんです」と言いながらMacをそのまま縦に90度回転させる(画面が縦長の向きになる方向)と、なるほどピタッと音は止まります。そのまま更に90度回転させ、まっ逆さまの状態にすると、やはり音が出ます。
まぁ、CPUファンがどうにかなってるのは間違いないんで、とりあえずお預かりです。

IMG_1616_m

コレです。裏返してフタを開けると…
IMG_1617_m

こんな感じです。
IMG_1618_m

ほぼ全体を覆い尽くすほどのバッテリーを取り外します。(ちょっと暗いですね…)
IMG_1621_m

右上部に見える、問題のCPUファンです。
IMG_1622_mIMG_1624_mIMG_1623_m
何だか、南の方の海に住んでそうなちょっとグロい生き物みたいです(-_-;)

で、この「生き物」がこのコイルの上にささってグルグル回転してるわけですが、一応ファンに付着したゴミを清掃した上で、この回転の中心となる部分に“魔法の呪文”と私が勝手に呼んでいる「モリブデンオイル」を注入します。
IMG_1625_m

金属の回転部分の摩擦の軽減には昔から有名なモノです。注入と言っても、ほんの1~2滴分くらいの量を塗る感じですが、恐ろしく静音性が高まります。
IMG_1626_m

これで終了でも良かったのですが、バラしたCPUファンを元に戻すときにふっと思いました。ひょっとして…
IMG_1628_m

このCPUファンの「フタ」の部分が、何らかの外圧でちょっとつぶれて、ファンが回転するときにわずかにファンに接触するようになって異音を出してるんじゃないかな、と。で、念のためピンセットでこのフタを万遍なくわずかに持ち上げてふくらみを付けました。これで、ファンとの接触の可能性も排除出来たはずです。

元通りに組み立て終わり、電源を入れてみると、めでたく全然異音のない状態で起動!
でも、ファンは回ってるはずなのに、あまりに静かすぎる!!

で、ちょっと怖くなって、もう一度裏蓋を外してみました(笑)。
その状態で電源を入れて確認すると、しっかりファンは回ってます。静かすぎて回転音が聞こえなかったんです。恐るべしモリブデンオイル!

ちなみに、MacBook Airを分解するには、特殊な工具が必要です。Macは以前からわざと一般的じゃないネジを使うので有名ですが、これまでは殆どの機種でいわゆるトルクスネジ(桜ネジ)と呼ばれる6角形の特殊ネジを採用してました。でも、MacBook Airは更に特殊な5角形の星形ネジを採用してます。しかも、ホームセンターなどに売ってる5角形のドライバでは微妙にピッチが合わず、無理をするとネジ山をなめてしまって、大変なことになります。

IMG_1631_m
(左から通常のプラスドライバ、5角形特殊ドライバ、6角形トルクスドライバ)

どんなネジを採用しようと、開く人は開くし、開かない人は絶対開かないMacのボディ。

こういうどうでもいい“こだわり”に、乾杯!!