提携企業様からのご依頼で、一般のご家庭へインターネットの開通設定に伺いました。既存プロバイダから他のプロバイダへの乗り換え設定です。

福岡市の中心部、所謂お金持ちの人が住む場所!というイメージの地域の高級なマンションです。お客様は、とても上品な雰囲気の年配のご夫婦二人暮らしの方でした。

テーブルの上にはノートPC、iPad、Androidタブレットなどがあり、かなりヘビーに使われているご様子。

まず、ご挨拶がてらちょっとお話をしていると、ご主人が「ウチは孫が遊びに来た時にオンラインのゲームとかをやりたがるから、コレを使ってるんですよ」と、WiMaxのモバイル端末を見せてくださいました。そして「この間まではイーモバイルのヤツを使ってたんですが、データ量の上限があるから、コレについ最近換えたんです」との事。

まぁ、確かにその通りです。通信量の上限を気にせずに使えるからいいですね……と、ここで「あれ?」とちょっと変だと思いました。

でも、とりあえずそれは置いといて、私の仕事はご家庭に引かれたインターネット回線の開通設定ですので、いつも通り設定を始めようと、まずはNTTのモデムやルーターなどがどこにあるかをお尋ねすると、ご主人が隣の部屋へ行き、なにやらゴソゴソと探し始めて「あったあった!」と機械を持って来られました。

やっぱり何かおかしい!!

見ると、よくあるNTTのモデムで、2mほどに切断された光ファイバーのケーブルがクルクルと巻き付けられていて、もちろん電源は入ってません。
つまり、使わなくなった機械を、押し入れにしまい込んでた状態になってた訳です。

このNTTの終端装置は、光ファイバーケーブルが接続されていて、専門の知識がある工事業者しか付けたり外したりはしません。また、終端装置はレンタル品で、契約が終わったら工事業者が来て取り外して持っていきますので、電源が入っていない状態で、しかも光ファイバーケーブルが切断された状態でお客様の家に存在するはずは無いのです。

しばらく意味が分かりませんでした。

私「あの〜、外出先でノートパソコンとかでインターネットとか、使われるんですか?」
ご主人「いいえ、そういう事はしませんね」
私「じゃぁ、このWiMaxはずっとこの部屋で使われてるんですか?」
ご主人「そうですよ。孫が来た時に『わいふぁい』を使いたがるんで…」
私「この、NTTの回線は?」
ご主人「これはホラ『わいふぁい』じゃないから」

やっとわかりました。
まとめると、以下のようになります。
■自宅には10年前からNTTのひかり回線を導入し、現在までずっと月々の利用料をお支払いされている(通話料合算で月額8千円強)

■自宅のひかり回線は有線の終端装置のみ。

■無線で利用したいが、自宅は有線なので無線(Wi-Fi)で利用出来るというイーモバイルのモバイル端末を6年前に契約し、無線端末はそれに接続して使用していた。

■モバイル端末があるし、有線でつないでインターネットをする必要がなくなったので、邪魔なNTTの終端装置は、光ファイバーケーブルをご自分で切断して、仕舞い込んでいた。

という事でした。

全く使用していないにも拘らず、毎月8,000円強のNTTの引き落としをあまり深く考えず、さらにそれとは別にわざわざ他社のモバイル端末を契約し、そちらにも当然月額4〜5千円を6年間支払い続けている訳です。

今の環境では、他社のモバイル端末は、全く必要が無く、NTTの回線に無線ルーターを接続すれば、データ量の制限など無く、快適に使い放題になる、という事を、紙に図を書いて一生懸命ご説明しました。

しばらくして、ようやく事態が飲み込めたようでした。

しかし、このご夫婦、人格者というかおっとりさんというか「いやぁ、こりゃもったいない事したなぁ」「とんだ無駄遣いをしちゃいましたわね〜」と、お二人そろって呑気な事w。

結局、ひかりファイバーケーブルが切断されているので、この日は私の予定していた作業は出来ず、また後日改めて、という事になりました。

実は、何年か前に似たような事例をブログに書いた事があります。でも、今回のは極端な例でした。

無線LAN、Wi-Fi(ワイファイ)などの言葉の意味がイマイチ良くわからない、とか、ひょっとして、ウチって無駄な事してるかも…という方は、とりあえず一度私へご相談ください。無駄なトコロにお金をかけるのは勿体ないです!!